ミッドセンチュリーでレトロな住宅:デザインのポイントvol.3
2020.04.22
ミッドセンチュリーモダンは、1940年~60年代にアメリカを発祥としたデザイン運動で、その頃にデザインされた建物や家具などは、ライフスタイルが多様化した現代でも、時代を超えて幅広い年代層にそのデザインは愛されています。 これから家づくりを始める方、リノベーションを検討される方にもお使いいただけるアイデアを集めてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
いろは工務店編集部ミッドセンチュリーでレトロな家には巾木がない
ミッドセンチュリーモダンの家は、デザイン性を重視したい方にも好まれている傾向がります。ちょっとレトロでビンテージ感のある雰囲気があり、室内空間もどこかなつかしく、落ち着いた印象が魅力的です。
そんな雰囲気にする方法のひとつに、巾木(はばき)を無くす方法があります。巾木とは、壁と床の取り合い部分に取り付けられている部材を指します。通常は壁か、床の色と同色のものが取り付けられている場合が多いのですが、この部材を取り払うことで部屋全体がシンプルになり、スッキリとした仕上がりになります。無垢のフローリングや、漆喰の塗り壁といった素材感が引き立つ仕様にすると、より一層レトロで味わい深くなってくれます。
ミッドセンチュリーらしい花ブロックの外観があるお家
異国情緒漂う花ブロック
ミッドセンチュリーモダンスタイルの建物では多く取り入れられている花ブロック。この花ブロックを家のフェンスや目隠しに用いることで、一段とおしゃれなお家になります。
花ブロックはコンクリートで作られており、写真のようなホワイトのカラーにしてみたりすると、より一層異国情緒漂うテイストに仕上がります。家の雰囲気づくりに一役かってくれそうですね。
また、お花のようなデザインのブロックには空洞があるため、風が通りやすく閉塞感や圧迫感を感じさせません。更に、採光も柔らかくなるため、明るさがとれる目隠しとして活躍してくれます。
家の中と家の外、どちらもおしゃれにみえるところも嬉しいですよね。
モダンでレトロな雰囲気を演出してくれる花ブロック
花ブロックはちょっぴりレトロでおしゃれな雰囲気が特徴です。異国情緒漂う雰囲気が、どこかアメリカ西海岸風にも見せられるため、ミッドセンチュリーモダンな建物以外にも、カリフォルニア風サーファーズスタイルの家にもピッタリ。遊び心を効かせたデザインは、住んでいるうちに自然と愛着が湧いてくるでしょう。
カラーリングも、屋根や外壁の色味と組み合わせるとよいでしょう。単色の外壁も、花ブロックを用いることで華やかな印象になります。
屋根の勾配や軒までデザインしてミッドセンチュリーらしさを醸し出す
平屋のような屋根勾配がレトロな雰囲気に繋がる
ミッドセンチュリーといえば平屋のお家を連想される方も多いのではないでしょうか。平屋といえば家の形状を実感出来る勾配天井が特徴的ですが、ミッドセンチュリーモダンの家の勾配は、家の外に向かって緩く設定されているため、室内にいながら自然との調和を楽しむことができます。
家の外と室内の一体感を感じられるミッドセンチュリーモダンの家。光の入り方も柔らかく、温かみのある家づくりに近づけられるでしょう。
長い軒が外観の全体の雰囲気をお洒落にしてくれる
ミッドセンチュリーなテイストを取り入れた平屋のお家は、ぜひ軒の長さも長めに設定してみましょう。
軒を長くすることで、軒下のスペースを有効活用することができます。例えば、軒下にウッドデッキを設けて、休日はチェアを置いてゆっくり本を読んでみるのも素敵ですよね。ウッドデッキは第二のリビングとも呼ばれていますので、軒を設けることで急な悪天候でも安心感が備わり、お庭との距離感もより近く感じられるでしょう。
レトロさを演出するために雨樋にも注目してみる
屋根や家の形状もこだわる場合、ぜひとも細かい部材にも注目してみてください。
特に雨が降ったときに雨水を流すための雨樋は、屋根の縁に這うように取り付けられているため、比較的人目につきやすくなっています。この雨樋も、あえて金属製の無骨なものに変更すれば、よりインダストリアルな印象に。また、筒を縦に割ったような丸樋にするだけでも印象が柔らかくなったりします。
更に、パーツの色味もこだわってみましょう。写真のような、メインカラーにホワイトを使い、ポイントにブルーのラインを施したお家の場合、この2色のコントラストを活かす様に、雨樋はシルバーの丸樋を使用しています。
家の雰囲気やカラーリングに合わせて、ぜひ雨樋のパーツを選んでみてください。せっかく建てる家族の家ですから、細部までこだわりをつめこんでみてくださいね。
注文住宅でミッドセンチュリーの家を建てる
今回もミッドセンチュリーデザインを取り入れた家を設計するためのポイントを紹介してきました。これは取り入れてみたい、というポイントはあったでしょうか?全ては取り入れることはできなくても、これとあれだけは絶対に真似したい、ということがあればぜひご相談ください。注文住宅であれば、ちょっとしたご要望もこだわりも現実のものにしていくことができますよ。
この記事を書いた人
いろは工務店編集部